整形外科は、運動機能などの治療が主な診療科目です。従って、看護師の仕事は、手術の際の看護・注射・点滴・採血・術後の不安解消のためのコミュニケーションなどです。疾患は、骨格・関節・筋肉・神経など多岐にわたりますし、年齢層も幅が広いので、知識や技術の点でも必要とされるものが多いです。
整形外科の患者は最近は老人の骨折などが多く、入院も長くなって認知症を発症することもあります。また、骨折などを繰り返すこともあり、動けないことも多く排泄の介助・清潔ケアなど老人介護の部分も必要になります。
老人は、運動能力が低下するので退院調整が必要です。その後の施設探しや、家の改築などまで関わることがあります。
整形外科は、震災時に大活躍します。従って、看護師の仕事も大忙しになります。怪我が多いということになるからです。震災時にはレントゲンなどの使用ができないことが多いので、視診や触診の診断が必要になり、その点の能力が求められます。
震災時では、原則として命に別状がない場合には後回しになるのですが、顔の傷などは早い治療が効果を大きくすることもあるので、社会復帰を助けることにもつながります。
整形外科の看護師は、他の科に比べて男性が多いです。その上、整形外科は手術が多いので、その点でも男性が多く必要なところです。緊急も多く、臨機応変な対応を求められる点などからも、体力勝負な点からも、男性が多く求められます。